大幅強化してすぐナーフするような調整は本当に悪いのか

前バージョンたる5.20-Aはすべてのキャストに大きな…あるいは小さな…または虚無に等しい変更を加えた衝撃のバージョンでした。その中でもシグルドリーヴァの異常な範囲でまともに近づけないどころか関係ない位置レベルで被弾してしまうジャッジとリンのありえない安定性で拠点を削りまくるいんぱるす、エルルカンの下位マッチに大量のパチプロを産み出してしまったスクリーモ、アイアン・フックがマジで完全無欠の化け物モードになり一人で試合をキメてしまうWSなど「ヤベェ」奴らがごまんといました。
まさに世紀末と言っていいレベルのバランスっぷりであえなく2週間でみんな揃ってナーフ。ヴェールによってこれまでのヘナチョコっぷりをフォローするために強化され続けた部分とガッツリ噛み合ってしまったジュゼと前々から強すぎた粉断絶のエピーヌとともにある程度落ちついた性能へ変更されました。

やはりバージョン5.20-Aのアップデートは大失敗でありワンダー運営はエアプでワンダーを全く愛さずに調整したのでしょうか。

まあぶっちゃけ大失敗なんですが、これは「していい大失敗」だと思います。ワンダーはエアプではなく、ワンダーを滅茶苦茶愛してるからこそのクソヤバアップデートだったとぼくは思うわけです。

前に上げたスキルの改造たちは極端な調整を施しすぎてしまったわけですが、例えばいんぱるすは多くのリン使いがきゃんどるを使う中全1リンちゃんはいんぱるすを活用して戦っていたわけで、その少数派を後押しするためのワンプッシュのつもりであり、その数値が多少…いや、相当にいきすぎていたとしてもこれは「新しい遊び」を促す、運営期間が6年にも達したゲームへの強烈な変化であって。
シグルドリーヴァのジャッジがいきすぎていたのも「シグルドリーヴァ本体のフィジカルが低く組んだ相方Aのプレイ体験が悪くなる」ことへの一つの回答を出そうとしたわけであって。

そしてこの改造でジョーカーのテイクハートやらシャドウ・アリスのおおきくなるね！やら、選択肢が増えたりキャストの強みを後押ししてプレイバリューを増やす成功した試みは当然あるわけで。

ワンダーのキャスト数はついに50の大台を超えており、どこをあげたら環境にどんな影響を及ぼすか、普通に考えたら運営がプレイしてようがしてなかろうがキャストそれぞれへの調整はどこか必ず「エアプ」が発生します。バトル調整班のリーダーがその50体以上のキャスト全てを使いこなし適切に舵を取ることができる人なら別ですが、まあ多分無理です。
そうなるなら「エアプ」なので調整せず滞らせることでバランスを「保つ」…ようは弱いものは弱いままにするのか、それとも「エアプ」だろうが思い切って調整してユーザーの声（悲鳴かもしれないが）を聞くのか。

ワンダー運営は後者の運営であり、そしてそうであるならまだまだワンダーはどんなキャストを使っていっても「環境の変化」という刺激を受けることができる、つまるところ続いていくゲームなんだろうなって思えるわけです。僕個人はね！

だから、まあ…なんというか。タイトルの通り「大幅強化してすぐナーフするエアプ調整は悪いのか」って話は、僕はいいと思います。50人以上いるキャスト全員の居場所があるように頑張り続ける運営でいてほしい。その結果やりすぎたらすぐに非を認めて強くした部分をナーフする運営でいてほしい。

その結果壊れたときはガハハと笑ってナーフはよ！と叫ぶことも楽しめたらいいなあ。そんなことを思うワンダー6年目でした。

オチはないし読みやすいように文字装飾もしてないです