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【wlw文芸部】5分ぐらいで読めるワンダーランド日常譚 第4話「タピオカランドウォーズ!〜第1幕〜」

by
Bussigny
Bussigny
/* -------------------------まえがき-------------------------

この投稿シリーズには、以下の要素が含まれる、
または将来的に含まれる可能性があります。
・日常系二次創作
・独自設定
・時代考証という概念の欠落
・季節感が一切考慮されない作中時間
・メタ発言やメタい表現
・キャラクター崩壊
・ギャグ路線
 →書いてる人が面白いと思ったこと(面白いとは言っていない)は大体なんでもやる

これらのことを許容できそうにない方はブラウザバック推奨です。

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 -------------------------この下から本編------------------------- */

ワンダーランドの街中で、タピオカのお店の行列を眺めていたアリスとシャリス。するとその行列に、とある二人組のキャストが並んだのを見つける。
二人は彼女たちの様子を観察してみることにしたのだった。

◼︎ヴァイスとスカーレットの場合

「本当にすごい行列ね…タピオカなんてちょっといい食材店に行けば売ってるんだし、紅茶は私が淹れるからそれで作ればよかったんじゃないの?」

「分かってねーな。こいつはな、並んで買ってぇ、撮ってアップするっつー一連の体験が流行りモンなんだよ。"タピる"ってのはそーゆーこった。極論、ブツはバエるモンなら何でも良いってことよ」

だいたい予想のつくことではあるが、ヴァイスがスカーレットを引っ張って連れてきた形らしい。

「…だからって、新しい店の開店当日に来なくてもよかったんじゃないの?それに、そういうのだったら私じゃなくてもっと他に——」
「◯ンスタ開いたらそこら中タピってる写真ばっかだからな、こうでもしねーと埋没しちまってバズんねぇんだよ」

ヴァイスが食い気味に反論をかける。
そして伏し目がちに、

「…あと、猫娘のヤツにはなんか知らんが断られた」

もちろん観察されていることには気づいていない。

「…なるほどね。とはいえ、同じことを考えてる子がこれだけいるってなったら、それはそれでキツいものがあるんじゃないの?」
「そのぐらいアタシだって考えてるさ…ちょっと耳貸せ、他の連中にマネされたくねぇ」

ヴァイスがスカーレットに何か耳打ちする。これにはスカーレットも、なるほど、といったような表情を見せた。


「——ヴァイスのお誘い断っちゃったの?」
「悪いことしちゃった、って思ってないわけじゃないけど、私は自分を曲げないよ」

数時間後、ヴァイスのインス◯にアップされた写真——高台の塀の上、眼下の街並みをバックに撮った野良の子猫とタピオカのツーショットは盛大にバズっていたとか。


◼︎妲己と深雪乃の場合

スカーレットとヴァイスにだいぶ順番が近づいてきた頃。

「あの二人、来るなら絶対あの組み合わせだと思ってたにゃ〜」
「仲良しさんだよね、いつも何して遊んでるのかなぁ?」
「…まだ知らない方がいいと思うな」

周囲と比べて年齢……いやこれだとまずい、なんと言ったら良いか——件のタピオカ店に列をなす他の面々にはあまり見られない、大人びた雰囲気の二人組をシャリスは列の最後尾に見つけた。

そう、連日サシ飲みしてそうなキャストペアランキングぶっちぎりの第1位(有効回答数1件)として有名な、あの妲己と深雪乃である。

「開店からそこまで時間たってなくてコレかぁ…ちょっと出遅れちゃったわね」
「迎えに行った時にまだ余裕で寝てたの誰よ…」
「ごめんてー。昨日はちょっとトバしすぎちゃったわ、タピオカで酔い覚ましになればいいんだけど…」


「仲良しな二人が普段何をして遊んでいるか」——アリスの素朴な疑問の答えを代弁するならばただ一言、「呑んでいる」。これで片がつく。そしてそれはシャリスの知るところでもあった。
アリスには純粋なままでいて欲しい、それはキャストも神筆使いも等しく願うところではないだろうか。


「それにしてもさぁ」
「?」
少し間を空けて、妲己が列の先の方を見つめながら不思議そうな顔で切り出した。

「タピオカティーってここまで大ブーム起こすほどのモノじゃなくない?ワンダーランドだからかもしれないけど値段設定も強気だし…地元なら半分以下の値段で買えるわよ」
「確かに…女子の流行りとあっては見過ごせないと来てしまったけど……物珍しさはあるんじゃない?食感とか」
「食感楽しみたいだけならタピオカなんて別に店で売ってるけどねぇ。それに——」


一方アリス組サイド。
「妲己がスカーレットと同じこと言ってるにゃ。思ったより冷めた目線でみてるみたい」
「そーなの?あの二人だったら絶対もっとはしゃいでるかと思ったのに」
「仕方ないんじゃない?だって——」


「アタシ達、明らかに浮いてない?」
「あの二人、明らかに浮いてるにゃ」


妲己はどこか引きつった表情をしながら。
シャリスはくすくす笑いながら。

——見た感じ、並んでいるのは10代ぐらいに見える子が多い。

誰もが気づいていたが忖度して突っ込まなかったところに同時に切り込む。それに対して余裕の表情から一転、赤面しだす深雪乃と、"浮いてる"というのがよくわからず、首をかしげるアリス。
それがまた面白かったようで、とはいえ"浮いている"二人にバレないように、シャリスは必死に笑いを堪えた。

「どーする?"帰城"する?」
急に恥ずかしさの込み上げてきたらしい深雪乃に、妲己がいたずらっぽく問いかける。
「いいや!ここで引き下がったら女子が廃るッ!成し遂げるわよ…!」
「ふふっ、ユキちゃんのそーいうとこ、ダッキさん好きよ」

その後、二人は大人の財力にモノを言わせ、トッピングの類を盛りに盛った注文をし、見事"映える"1杯を手に入れたという。
シャリスをして曰く「お手本のような"大人げなさ"だにゃ」。

二人の人間観察は続く…多分。


/* -------------------------あとがき-------------------------
こんにちは。Bussigny(びゅしにぃ)です。

だいぶ間が空いてしまったので、2話連続投稿ということでご用意をいたしました。

あと6組は考えてありますが、みなさまが「このペアでタピオカ買いに行くところを見てみたい!」みたいなのがあったらコメント欄にでもどうぞ(書くとは言っていない)。

あ、あともう一つ。

当シリーズ内でみなさまのポリシーに反するカップリングがなされた場合でも、
当方では一切責任を負いかねます。
ほならね、自分が書いてみろって話でしょ?私はそう言いたいですけどね。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。 それでは次回までごきげんよう。

------------------------- End of Article ------------------------- */
更新日時:2019/07/17 08:11
(作成日時:2019/07/07 23:01)
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