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「大相撲 夢国場所」

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人生の分岐点・\( ^∀^ )/
人生の分岐点・\( ^∀^ )/
「ひがぁ~し~、怪童丸~!」
全身水色の少女が自身の杖を行司のように掲げ、大きな大きな切り株の土俵に入り、轟轟しい雷鳴のような音をあげ四股を踏む巨体を迎える。
「にぃ~し~、温羅~!」
杖を反対方向に掲げ直し、真っ赤に燃ゆる業火の如き巨体を迎える。彼?が大きく腕を広げ、バチンと手を鳴らすと辺りにビリビリと衝撃なものが伝わる。
それに怖気づく様子は無く、それどころか口角をグイ―っと上げる彼は相手に声をかけた。
「俺っちひとりで堂々あんたとやりあえるとはなァ!!いい勝負しようぜぃ!!!」
「ワシ、強イ。絶対、負ケナイ。」
少女の気まぐれで始まった試合いだが、ワンダーランド1.2を争う巨体の持ち主である彼らにとってこれはとても良い機会だった。

『一体どちらが強いのか』

「見合って見合って~、はっけよーい…のこったー!!」
少女の杖が振り上げられると同時に塊と塊がぶつかり合う。瞬間、その衝撃は周囲の木々を激しく揺らし、突風を生んだ。
そしてその後どちらも動かない。まるで岩と化してしまったように。
「いい体幹してるなァ!俺っちと互角とは思ってなかったぜ!!」
「同感。オ前、イイ。」
「だが、このまま取っ組み合いを続けるのもありすの嬢ちゃんに悪ィよなァ?」
「ワカッタ。イクゾ。」
その時、まるで鏡のように二人共同じ方向の足を天高く振り上げた。と、そのまま二人は組み合ったままバランスを崩し、気づけばズ、ズーン、という地響きと共に切り株に寝転がっていた。
「ありす!!どっちだ!?」「ドッチ、勝ッタ!?」
起き上がると共に二人は同時にかわいらしい行司に詰め寄った。しかし、
「えーと…えっとー……引き分け~!!」
少女はブンブンと杖を振った。
「えぇぇ!?!?そりゃねぇぜありす!!」
「不服!!モウ一戦!!」
悔しがる二人を他所に少女はニコーっと笑顔を見せる。
「じゃーね!次は私としよ!」
そういうと少女の身体がグ、グ、グ、とみるみる大きくなる。
「しゃーねぇ、こりゃあ決着はまた今度だなァ。」
「了承。マズハ、ありすノ、相手。」
「行っくよー!はっけよーい...のこったー!!!」
再び森に激しい衝撃が響き渡った。
更新日時:2021/03/06 14:27
(作成日時:2021/03/06 13:15)
コメント( 11 )
11件のコメントを全て表示する
おぱんにゃにゃ
おぱんにゃにゃ
3月7日 22時53分

『おおきくなるよ!』は
ルール違反じゃねえのかっ!?

人生の分岐点・\( ^∀^ )/
人生の分岐点・\( ^∀^ )/
3月7日 23時52分

主催者のアリスがルールだからね仕方ないね

おぱんにゃにゃ
こうちゃん♪
こうちゃん♪
3月8日 20時33分

さらにもう1点。
現実世界でも「うら」という力士がおります(「宇良」とつづります)。
レアな決まり手「居反り」(いぞり)を決めた事で知られていましたが、大怪我を負い長期休場。しかし見事復活を果たし、幕内復帰を目指して頑張っています。
wlwの温羅も奮起なるか。

おぱんにゃにゃ
懐中時計
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