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ウィキッド・ドロシィ ver5.12-I

by
じぇいす
じぇいす
ver.vpによって(少しは)話題になった(はずの)ウィキッド・ドロシィ。私も2番目に使ってるキャストでアタッカーの中では一番愛着もあります。そこで「これからウィキッドを触ってみようかな?」「ウィキッドを使い始めたばかり」の方に対して性能データや簡単な立ち回り等を記事にしたいと思います。データは公式サイト,攻略wikiに記載されているものや検証勢の方が落として下さったものに私が調べたものを加えたものになります。立ち回りやビルドに関しては所詮金筆の視点なので悪しからず。

ステータス
HPとMPは平均レベル。SPは平均よりやや速めで素のアリスより速いためお互いのアシスト次第ではWSから逃げ切りが可能です。回避距離は平均ですが硬直が短く、回避で揺さぶってからSSを差し込むのはよく見る光景です。

SS…銃(モデルは恐らくモーゼルC96、詳しくはhttps://wonder-club.jp/posts/98944)で弾丸を2連射するモーションです。素の射程は意外と短く美候と同じでそれらのキャストに倣うように硬直が短めです。発生も速めなので射程勝ちしているなら強気に撃てます。弾速は速いわけではないので1発目のノックバック等で2発目が外れることもままあります。問題はアタッカー下位の威力であること。どのくらい低いかと言うと、ウィキッドよりSS威力が低いアタッカーがロビンと素のナイトメアと素のマリクしかいない…よってアタッカー相手の相討ちは基本下策です。

DS…大きな弾丸を1発撃つ自由曲線。射程はジョーカーやアシェンプテルと同じ、描写距離は平均的です。低弾速ながら威力が比較的高く、弾サイズの大きさも相まって最序盤のレーン戦は戦いやすいです。主力スキルが解禁されるレベル3以降は撃つMPと場面がなくなるので封印気味になります。

スキル解説
共通仕様として第一効果終了10秒前にアイコンが激しく点滅し、アラームが鳴るのでこれを目安に効果時間を把握するのがお勧めです。

ティンハート・チルト
「銀輪の刃が、虚ろな心を裂く」
レベル2解禁の妨害スキルでブリキ人形担当。消費MP20でDTも同じ。弾速が速く兵士を貫通するカードを投げてヒットしたキャストに裂傷状態(最大体力が徐々に低下)を付与します。35秒掛けて最大体力を10削り、45秒で効果終了します。これをダブルトリガー(DT)すると裂傷状態を終了させて体力回復量低下デバフを付与します。こちらの効果時間は25秒。射程はレーン幅約1.5個分ほどで、カードには小ダメージ。スキル、アシストの攻撃回数にカウントされます。回復量低下デバフはかなり強めですが裂傷の威力が低いので基本的にDTが主力になります。消耗した敵が下がったところにDTを発動して回復を封じるのが主な使用法でしょうか。問題としてはウィキッドの低火力で敵を消耗させなければならないこと、そして他のスキルがわかりやすく強い故に選択肢から外れることです。
スキル名の由来は英語のtin(錫、ブリキ)とheart(心)、そしてtilt(ポーカー用語で「冷静を失う」)を組み合わせたもので意訳すると『心のメッキを剥がす』といったところですか。

ライオズ・アンティ
「勇敢なる獅子の叫びを聞け」
レベル3解禁の強化スキルでライオン担当。消費MP25でDTは20。発動後1秒毎にSS射程が延長し20秒で最大成長します(この時湯気演出)。最大成長時は通常マリクと同じくらいまで延びます。効果時間は60秒。DTするとそのタイミングで成長ストップして巨大な1発の弾丸の形をした貫通SSを1発だけ撃てます。強みは近距離キャストの足回りで中距離射程のSSを撃てること。威力が足りなくても一方的に当てれば勝てるだろ?という思想が見えなくもないスキル。主力はやはり射程延長の第一効果で、DTは使いどころを見極める必要があります。無闇にDTするよりは60秒の射程延長スキルとして使った方がコスパが良いことを忘れずに。レベル3以降は常にこのスキルが掛かっている状態を維持すること。
スキル名の由来は直訳するとlion's(ライオンの)ante(賭け金)ですがanteという単語、接頭辞として使うと「先立つ」の意も含みます。「ライオンに先立つもの」を先触れと解釈した上で発動台詞に照らし合わせると『ライオンの遠吠え』の意でしょうか。

スケア・カード
「知恵無き者よ、荒野で孤独にもがけ」
レベル4解禁の妨害スキルでカカシ担当。消費MP25でDTは15。指定した地点にカカシ型のコアを投げます。兵士弾を45発ほど受けられる耐久力があり、これを利用して短時間兵士を足止めするテクニックはよく使われます。対兵士以外のコア耐久は低いので注意。DTするとコアを中心に直径レーン横幅分の円が現れて爆発します。主な使用法は敵キャストの退路遮断。ダウンを奪った後に敵キャストの退路にカカシを投げておき、爆発範囲とウィキッド自身で挟撃するのが単純ながら強力。広範囲かつ起爆が早いので予兆出現時にコア付近に足が遅いキャストが居ればまず当たります。次点の使用法は巨人処理。素のSS火力が低いウィキッドで最速巨人処理をするにはこのスキルが必須です。ダメージの目安ですが、対兵士に兵士HPの約4割、対キャストに約20ダメージ、対巨人には双汽唱に対して3分の1ほどのダメージです。使用時には必ず起爆分のMPを確保してからコアを設置すること。合計で40MP掛かる為、使用感より実際は重いスキルです。そしてカカシを投げる時にもそこそこ硬直あるので注意。
スキル名の由来はポーカー用語「スケアカード」から。直訳すると「怖いカード」なのだが、どう怖いのかは読者で調べてください(ポーカーの主流ルールである《テキサス・ホールデム》の説明からしなければならないため割愛)。ではなぜカカシ担当なのかというとスケアカードを英訳するとscare card、カカシを表す単語がscarecrow。「scare」が共通してますね?これを元にスキル名を意訳すると『怖いカカシ』。


オーバーコール

「地の果てまで追い詰めてやる」
レベル3解禁の移動スキルで銀のブーツ担当。消費MP20でDTは10。挙動はほとんどティンハート・チルトですが、より速い弾速のカードを投げつけます(このスキルだけダメージ無し)。ヒットしたキャストはロックオン状態となり、専用のアイコンが表示されます。ほとんどの硬直に見てから入ります。まさに一瞬の隙に差し込むスキル。そしてヒット音が鳴らない為、相手はロックオンマークが付いたことでしかヒット確認できません。ロックオン時間は180秒とかなり長いです。取り敢えず対面のレーナーに投げておけば間違いないです。DTは発動時のロックオンしたキャストの位置に瞬間移動します。瞬間移動後1秒未満の無敵時間がありますので、それを生かして攻撃を当てましょう。DTタイミングとしては
・ターゲットが森に入った
・瀕死のターゲットが下がり始めた
・帰城からの復帰
・遠距離キャストに対して強引に近距離戦を仕掛ける
等があります。1番目以外はライオズ・アンティのDTを発動しておくとワープ先が兵士列の中でも強引に攻められます。
ちなみにカード投擲時のヒットはスキルやアシストの攻撃回数にカウントされないので注意。
スキル名の由来はポーカー用語の「コール」(直前のターンのプレイヤーと同額を賭ける)と英語の「call over」(人に呼ばれる)を掛け合わせたものと思われます。相手からすると呼んだ覚えはないんですけどね…。


ストレイト・ラッシュ
「満足させてやる、存分に弾をくらえ」

レベル5解禁の攻撃スキルで家担当…と思いきや完全にポーカー担当。消費MP25でDTは10。効果時間中は自身の周囲をカードが回る演出が入ります。毎秒1発のペースで自身正面にカードを自動で飛ばし、ヒットしたキャストに小ダメージとロックオンを付与。射程はライオズ・アンティ最大成長とほぼ同じ。ちなみにロックオンはスキル毎に管理されます。またこのスキルのカードヒットは攻撃回数カウントに加算されます。自動攻撃の効果時間は30秒です。DTはロックオン状態の敵キャスト全てを中心に円の予兆が発生し、直後に爆発します。円の範囲はツクヨミの月輪DSとほぼ同じ。ロックオン時間はおよそ25秒。ダメージは約20。発生が早い割に範囲も広い為、足が悪いキャストは確定ヒット、その他のキャストでも硬直に全て刺さり、また移動→ステップで回避を試みてもステップタイミングを間違えるとやはりヒットという凄まじい状態になります。回避にはほぼステップ必須なので任意のタイミングでステップを踏ませる効果もあります。注意点としては正面しか攻撃出来ないため、側背を突く動きではスキルが存在しないも同然であることです。よって縦横無尽に駆け回る中央アタッカーよりは端レーン担当の時に相手を正面から押し込む使い方で輝くスキルです。
スキル名の由来はポーカーの最高役「ストレイトフラッシュ」にstraight(直線)rush(殺到する)を掛け合わせたものと思われます。真っ直ぐに次々と飛んでくるカード…名は体を表すと言いますがその通りですね。

LFBジャックポット
「お前の命を預かろう…私が有効に使ってやる」

このキャストのWS。発動時にSS威力と最大MPが上昇、さらにSS硬直減少。敵キャストに攻撃ヒット時追加でSS威力上昇、ダメージ量に応じてMP回復。効果時間120秒。最大MPは100になり、SS威力は8回ヒットで最大成長。この時の上昇量は約25%で湯気演出あり…なのだがライオズ・アンティの湯気に紛れて分かりづらいです。そして最大成長後、内部で30秒のカウントが始まりWSの効果終了時にカウントが残っていた場合、その分だけSS威力のみ効果時間が延長されます。強化されたSSを中心にMPを稼ぎ、貯めたMPでスキルを連打してまた稼ぐ…といったループを狙う設計です。成長型長時間WSの都合上、残り2:30前後で発動して残りの試合時間を支配したいです。このスキルの影響下ならダメージ系スキルは自前で次のスキル分のMPを稼ぎ始めるのでMP枯渇から無縁になります。またSSの取り回しもかなり良くなり、ジョーカーのようにSS連射で強引なダウンを取ることも可能です。
スキル名の由来は原典「オズの魔法使い」の原作者Lyman Frank Baumから3つの頭文字LFBとギャンブルで大当たりを意味するジャックポットを組み合わせたものでしょう。支払ったMPでさらにMPを稼ぐ…まさに大当たりです。


性能解説だけでかなり長くなってしまったのでビルドや立ち回りは次回にします。
今回はここまで
ではでは~

1/15 指摘を元に一部修正
更新日時:2021/01/15 11:20
(作成日時:2021/01/14 02:01)
コメント( 10 )
10件のコメントを全て表示する
じぇいす
じぇいす
2021年1月15日 11時16分

>ガヤさん
カードテキストよく見たらチルト小ダメージありましたわ…。御指摘ありがとうございます。

ピカづち
ピカづち
2021年4月15日 2時2分

私も一番愛着持ってますが、最近姐さん(というかwlwやってなかった)のですごく参考になりました。ありがとうございます
一応由来の補足として
・「オーバーコール」で靴が強調されているので「(靴で)駆ける」ことにもかけているかも。
・「LFBジャックポット」のLFBは舞台劇ウィキッド(オズの魔法使いの前日談)の主人公名である「エルファバ」も含まれているかも。
雑談程度ですが、参考までに。

じぇいす
じぇいす
2021年4月15日 12時15分

>ピカづちさん
オバコのイラストで強調されてるブーツは原典の「銀のブーツ」の意味合いが強いと思われます。WlWの設定でもドロシィの銀ブーツは対になるもう1足が存在していることになってます。
WS名はそこまで言及すると長いしwikiが全部書いてるので簡略化しました。原典すら読破していない自分にはそこまで深く語れないですし。

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