1868

カーレンオンステージ!

by
一方五何遊月
一方五何遊月
ヴィンデルターン・アンコール!(挨拶)


カーレンの話をします。


こんにちは、一方五何です。
推しキャストの話をするのはいいのですが、推しソウルの話をしていませんでした。
故に、番外編。カーレンの話をします。



【その舞踏に喝采は上がらない】
踊る紅剣士カーレン。赤い靴の戦乙女。
かつてランクシステムが変わる際、実質的な継続特典として配布されたソウルです。
実装数ヶ月後にライラが出たもののその後スタン落ち……じゃない、ほぼ上位互換にあたるMP効率を得るヘルメス&ゲルダが台頭するまで、ファイターの基本ソウルとしてライラとツートップで活躍しました。

イラスト面では赤と黒を基本としたデザインで、原典の名でもある赤い靴は、剣と同様に赤のラインが縦横無尽に走っています。魔力の励起を示しているのだと思われますが、およそ正義側の陣営が持つものとは思えない色合いと魔力反応(仮)が厨二心をくすぐります。
……というか、不気味さすら感じる尾を引く眼光、不敵な笑み、ボロボロのスカートや包帯、先述の兵装、控えめに言って真っ当な人ではなさそうである。

ワンダーランドウォーズの世界ではサンドリヨンの物語における伝説の戦士的扱いのようです。
グッズとしては、灰かぶり初代隊長のビクトリアスとタッグでクリアファイルになっています。
※当時ガチャに流せる金がないので私は手に入れる機を逸しました。でもあれのおかげでカーレンチャームを時折見ることができるので、私は嬉しいです。うん。

そんな彼女のセリフ。
「魅せましょう、死の舞を……」
敵キャスト1体を撤退させ、ゲージに2人分のキルダメを与えます。嘘です。

踊るように敵を斃していく現役時代のその姿は、さぞ恐ろしくも美しいものだったことでしょう。
イラストの雰囲気もあり、戦士としての冷酷さ、無慈悲さを感じられます。

《武芸》と言う様に、殺しの技術、武の極地というのは芸術に相当する美しさを持つもの。居合斬りとかワクワクするでしょう? しない? そう。まあいいや。
死の芸術とも言うべき剣舞が、人を惹きつけない筈がありましょうか。戦場の華という言葉は、彼女のためにあります。多分。




以上です。




















……で終わってやりたい所なのですが。
簡潔こそが叡智の結晶、長話など無駄な枝葉末節も心得ていても推しには言葉を捧げたくなるもの。
此処よりは『こんな感じの子だと思う!』を考えて書いていきます。

ここからは考察と妄想の多層菓子空間なので、そういうのに興味ある人以外はオススメしません。

先述の通り、カーレンは所属する世界観が開示されており、その遍歴も数行程ですが開示されています。ただ、犬飼健達のように、実際に物語としての台詞を吐くには至っていません(たしか……たぶん)
だが我々には伝承がある。なに、知らないだと?
では仕方がない。


アンデルセン童話『赤い靴』で起こった三つの出来事!
ひとつ!
赤い靴の孤児・カーレンは、優しい老婆に引き取られる!
ふたつ!
病床の老婆を放置、お気に入りの赤い靴で舞踏会へ行ったカーレンは、呪いを受け踊り続ける事になってしまう!
そしてみっつ!
カーレンは足を切断する事で、辛くも踊り続ける呪いから脱出を果たす!


他にも色々有るらしいのですが、自分の仮説にそこまで響かない部分なので割愛します。
あと、童謡の赤い靴は微塵も関係ないです。横浜の土産屋で聞いた。多分Nアシストの赤い靴がそれなんじゃないです? なんか有ったでしょ確か。

実は赤い靴ってふたつ有るらしいですよ。引き取られる前に履いていたものと、後々呪われる時に履いていたもの。
アシストの『踊り続ける赤い靴』は資料集によると「幼少時のカーレンが履いて武芸を身につけた靴」らしいので、これは幼少期に履いていたものです……踊るけど。
実際に戦闘=舞踏会で履いたのはソウルイラストでの軍靴なんでしょうね。魔力によってトランスフォームとか、そういうのは、ない。多分。

さて、それでは上の三つの要素をwlwの世界観=戦記として違和感の無いよう再構築していきます。


・第一の要素『みなしごカーレン』
幼少時のカーレンが履く赤い靴はトレードマークのようなもので、養い親に引き取られる前から履いていたものです。それが武芸の稽古に使われる物という事は、カーレンは幼い頃から兵士志望、もしくは兵士を目指して訓練せざるを得なかった身だったのではと考えられます。まあ命がけの仕事だから給料も高水準でしょうし、貧しい家では十分あり得る。
その後ビクトリアスに認められ、晴れて『灰かぶり』になったのでしょう。
養いの老婆=ビクトリアス。まあソウルもキャストも恐らく某運命の某英霊たち同様基本全盛期の姿だと思うので、この時には本当に老婆だった可能性も。


・第二の要素『終わらない舞踏』
もうざっくりもざっくり、これは延々と戦い続けたという意味で読み替えます。この世界観において舞踏=戦闘みたいなもんなので、というか(メタ視点的ですが)アンデルセン童話であってシンデレラストーリーでもなんでもない彼女が『灰かぶり』に在籍したのって十中八九この舞踏会の存在が由来なので、ここは難しく考えなくていいかと。
※勝者を暗示するビクトリアス(victorius=勝利者たる~)に認められて『灰かぶり』に加入した者ならば、そのどれもが『シンデレラストーリー』の持ち主である、という事なのかもしれません。

この前後にビクトリアス(老婆)は死んだのでしょうか。だとしたら、葬式に出る暇も惜しんで戦場で舞っていますよこの子。敵の骸の他に、死者への手向けとなる物を知らないかの如く。


・第三の要素『解呪の対価』
カーレンは明確に『退役』→最後まで戦っていない事が示されている人物です。今に伝わる伝承からそれに該当する部分を考えると、『足首を切る事で赤い靴と別れた』という部分でしょう。
足になんらかのダメージを負う形でカーレンは前線を退いたようです。

※単に『足を洗う』へのワンダーランド翻訳という可能性も有りますが、ここまでの展開を真と仮定すると、カーレンは剣の腕だけを頼みに存在価値を得てきた身。望んで戦いを降りた所で、彼女には何も残りません。

かくして、彼女は戦線復帰を断念するレベルの負傷によって戦士としては引退します。
場合によっては車椅子生活……舞踏会戦役の時代にも車椅子って有るのかな……


まとめると赤い靴の「本当のお話」は次のように予測されます。

・幼い頃から赤い靴によって鍛錬に励む孤児カーレンは、その武芸により「灰かぶり」へ引き取られる。
・舞踏会戦役にて出陣、延々と戦い続ける。場合によっては育て親の死を弔う事すらせずに戦い続けた。
・ある時、脚部に深刻なダメージを受け、戦線を離脱。そのまま復帰する事なく、退役。

見落としている情報があるかも知れませんが、順当に擦り合わせていくとこんな感じが無難でしょう。
ここから予想している私の中のカーレン像は、『見惚れる程の美しい剣舞を有する反面、踊りどころか戦い以外の全てに対して知識のない少女』です。
一応幼少期の赤い靴によって『踊る』という感覚自体は得ているのでしょうが、彼女にとってそれは武芸の一環、殺しの技術。楽しむ為のそれを知りません。
美しくも哀れな娘であることよ(愛でてる)


⚫︎キャスト達との関係を考える
上記の仮定によって人格を得た『踊る紅剣士カーレン』。想像でしかない? 知るか、想像は無限の力だそれを信じろ。
先ほどの老婆=ビクトリアス理論と同じく全盛期の姿で参上した彼女。ですが、回復した足で何ができるのかは知りません。
そんな彼女と会ったキャスト達は何をするのか。

・灰かぶり組(ソウル含む)
憧れの戦士が、限定的(ソウル)ながらも全盛期の姿で目の前にいます。
手合わせを望む者、手厚く扱う者……少なくとも、邪険には扱われないでしょう。

・闇吉備津、しぐしぐ、ジュゼ
同じく戦うことしか知らない、もしくは関心を持たなかった者たち。ワンダーランドに来た順番は前後しますが、先輩や後輩として思うところがあるかもしれません。
ジュゼは前2人と事情が変わってきますが、破壊に魅入られ過ぎている彼女とも相性がいいのではないかと考えてここに含みました。

・マグス、人魚組、シュネーヴィッツェンなど
簡単に言うと、音楽組です。歌おう、踊ろう、ハイホー!
ソウルとしては武麗面's(エーゼルたち)とか、ネレイスなどが含まれます。ファンクPは要審議。
「誰かと踊る足は持っておらぬ」と解釈してしまいましたが、やはり赤い靴のカーレンには真っ当な踊りも楽しんでほしいのです。もはや願望。
個人的な注目はマグスとメロウ。ワケありな子の相手が得意そうですよねこの2人。

このカテゴリとしてではないのですが、シュネーにお姉様のお姉様、つまりお姉様扱いされるもどうすればいいのか分からず困惑、硬直してしまい、それを灰かぶりたちにあらあらとこっそり観察されるのもよい。



書きたい事はこんな所ですね。
ここまで読み切ったあなたは相当な物好きです。私だってこんなに長くなると思ってなかったよ。ごめんシュネー、番外編の方が長くなった。

この記事はまあ虚構onフィクションなわけですが、読んでてカーレンの事いいなと思ってくださったのならば、どうぞ『今のまま使わないでいてやってください』。
彼女は戦えなくなる所まで含めて原作再現です。ライラは知らない。


でもやっぱりカーレンのクリアファイルとチャームは欲しい(未練
更新日時:2018/09/18 00:28
(作成日時:2018/09/18 00:28)
コメント( 0 )
コメントするにはログインが必要です
シェア