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📀35:著述彩る絵筆の軌跡

by
オニギシ
文筆
文筆
オニギシ




絵が描けることがほぼ必須のスキルとなる世界に生きているが、
悲しいかな、どうやらそのセンスは自分には無いらしい。

故にその業への羨望は強く、
その業より生まれた成果物への感興はおのずと強くなります。
自分にとってはその構図が、色彩が、描画の調子が、
逆立ちしたって自らの手では創り出し得ない、
物珍しき妙として映ります。

今回の記事では毎回キャストの絵を寄せてくれている
ぐれごりおん氏に絵について色々と尋ねてみました。



絵筆は取れぬがペンなら持てる。

どんな風に描かれているのか、何を思って描いているのか、
そのバックヤードを楽しんで頂けるようにまとめてみました。







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【決定稿】







絵が出来上がるまでの、おおまかな一連の流れとしては

①アイディア出し、構図決め
②下書き
③ペン入れ
④着彩
⑤色調調整

の5段階です








①アイディア出し、構図決め







描いてもらうイラストはこんなのを描いてほしい、とオーダーする
場合もあれば、好きに描いてもらうこともあります。

この時の最初のアイディアではお互いがワンダーを初めて
最初に使ったキャストであるミクサとローザをテーマに
しようというところから始まりました。

しかし絵にした時の色彩構成があまり良くなかったこと、
ミクサとローザでは関連性が薄く
構図に意味を持たせることが難しい、
という理由からお互いが使用しているキャストである
シュネーとシグルが採用されました。









没案① 初期案
ペンと筆を入れるのは決定稿と一致しているが
構図に動きや流れが感じられず没。

没案② 必勝ダルマ案
ダルマに目を入れる要領で
リンゴに名前を入れる案もあったが
ちょっと色々無理がないか?ということで不採用







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②下書き





シャープペンシルでざっくりと描いていきます。
このときの絵では二人のキャストをきれいに
点対称に配置する必要があったため、
下書き中は定規で引いた補助線まみれになっていました。







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③ペン入れ





下書きを頼りに0.1㎜のペンでペン入れしていきます。
黒ではなくブラウンのペンを使うのは昔からのこだわり。

背景の模様は描き手オリジナルのパターン。
目立たない要素ではありますが、
こういうのをサッと思いつく引き出しを持っているのが
すごいなーと思うポイントです。







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④着彩




色塗りではアナログ絵描き御用達の
アルコールマーカーであるコピックを使用。

「え、そのペン一色で400円もするの!?
牛丼一杯食べれるやん!?」
となったやべぇペン。

塗りはじめは肌から。
続いて目、そして髪、と顔周りから進めていきます。
やはり目に色が着くと命が吹き込まれたような
感じがするというのと、やっぱり顔に1番注力して
描きたいから顔周りをスタートにするそうです。

うんうん、わかるぞ。
自分もガンプラを作るときは顔から作るし(←わかってない)










キャスト原画に近いのが右の配色、
左はややセピア調の配色です。

このときは雰囲気を重視して
それぞれ左の配色を採用しました。

顔や肌などの薄い色から塗り進め、
徐々に濃い色にシフトしていきます。
この絵でいうと最後に塗られたのはシグルの鎧部分ですね。
重い絵になるのを避けるために塗り重ねの色選びは慎重に。







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○分解・色調調整




ここからは自分の仕事です。
もらった原画をスキャナーにかけて、デジタルデータに分解。

Photoshopに取り込んで原稿を片手に
原画の色に近くなるように、そして原画の魅力が
より引き立つように各ツールで色調調整を行います。









これは前回のアシェンプテルの色調の最終仕上げの例。
どこが変わっているのかわかりますか?

左のままでもいいと思いますが
右のほうがよりアシェンプテルらしい
雰囲気が出ていると自分は思います。

昨今では画像編集は大変容易で身近な存在となっておりますが、
インスタグラムなどで人気の写真でありがちなのが
「色盛りすぎ」問題。
海はそこまで青くないし、桜はそんなにピンク色ではない。

あくまで原画の色に近づける、原画の魅力を引き立てる、
というのが色調調整の本来の目的なので、
自分はアシェンプテル程度の差に留めています。




このような5つの流れを経て記事の掲載する
イラストは出来上がっています。







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○おまけ1 迎春コッペリアの服飾デザイン






振袖の色と柄を決めるまでには色々な試行錯誤がありました。
運よくデザイン案が残っていたので
一覧にしてみたのですが如何でしょうか。
もしかして決定稿よりもお好みの柄があったりしますか?







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○おまけ2 よもやま話、このキャストは描かないぞ




●アタッカーデビューの話の時にビコウを頼んだら断られた
→ゆうても猿は猿だし可愛くないから描きたくない。
おまけにニホンンザル的なガチの猿でもなく
人面の要素もあるためその塩梅が難しい。
おまけに筋肉質でムキムキ感を表現するのが難しいのでNG。


猿はNG食らったので
各ロールを示す意味でフラワーズが採用されました。




●デスフックは骨が嫌
→いざ描くとなったら人体の骨格標本とか見て、
骨の数とか形などの矛盾が無いようにしっかり
合わせないといけないから大変。
骨しかないのに骨が嫌とはいかに。
永遠に描かれることはなさそう。




●ジョーカーはペルソナのキャラクター
→間違いなくキャストの一人でもあり描き手自身も使う。
しかしジョーカーはあくまでゲストキャラクターであって、
ワンダーランドウォーズのキャラクターではないので描かない。
妙なところで律儀だな、と思った。







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本記事の描き下ろしイラストとして
三つ編みドレス姿のフィー・ラプンツェルを頂きました。

先週の金曜ロードショーでは●ィズニー作品の
「塔の上のラプンツェル」が放映されました。
それを視聴して得たインスピレーションを元に描いたそうです。

地上波ノーカット放送のお祝いか、
話題性アップを狙ってなのかは分かりませんが
ワンダーランドウォーズのフィー・ラプンツェルも
同じ週にシュタッヘル上方をもらっていました。

おかげで自分の使うスピードを盛っていない
鈍足ファイター達は無事、串刺し地獄に遭っております。
ルサルカとの確殺コンボ許すまじ。







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ここまで読んでくださってありがとうございます。
絵、ぐれごりおん 文、オニギシ でした。



 
更新日時:2022/04/04 14:35
(作成日時:2022/04/04 02:34)
コメント( 15 )
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ともや
ともや
4月9日 23時0分

お疲れ様です。
普段の投稿では謎につつまれがちな、ぐれごりおん氏のアート中心の記事、新鮮で良いですね。
“クリエイティブな稼業”を生業とする自分も共感する事しきりです🧐
(ワンダーかるたの投稿を隠しながら)

オニギシ
オニギシ
文筆
文筆
オニギシ
4月10日 11時14分

ともやさんコメントありがとうございます。
成果物だけでなくその過程の話も結構面白かったりしますよね。ちょうど各ゲームのアートワークスをイメージしながら記事を書いてみました。
短歌俳句だって立派なアートです。ともやさんの先鋭的な感性は当時の人々にとっては少々早過ぎたかもしれません。大衆の感性などぬるい、ぬるいわ。

ともや
ともや
ともや
4月11日 1時16分

ナルホド。
同時代の人に全く評価されずとも、後代の人に再評価されてこそ先鋭アーティストかもしれませんね。
ぐれごりおん氏が多忙な時は自分にイラスト発注してもらっても構わないですよ😤
(ワンダーかるたの投稿をかざしながら)

オニギシ
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